近年、タイドラマ界ではBL(ボーイズラブ)だけでなく、GL(ガールズラブ)の作品も増えてきています。その中でも2024年にGMMTVが制作した「Pluto」は、人気女優の共演ということで非常に注目を集めた作品です。
主演は、「Friend Zone」シリーズなどで知られるNamtanと、「2gether The Series」で人気を博したFilm。双子の姉妹と盲目の恋人という独特の設定と、感情豊かな演技が視聴者の心を掴みました。
この記事では、「Pluto」のあらすじやキャスト情報を紹介しつつ、ドラマの魅力に迫ります。
あらすじ
オーブーム(Ob-oom)の結婚式の夜、彼女は双子の姉・アイウン(Ai-oon)を呼び出し、あるお願いをしました。それは、新婚旅行に行く前に、まだ別れていない恋人・メイ(May)との関係を清算してほしいというものです。しかしその翌朝、オーブームは夫のポール(Paul)と一緒に事故に遭い、ポールは亡くなり、オーブームは昏睡状態に陥ってしまったのです。
アイウンは妹の願いを叶えようとメイに会いに行きますが、彼女が盲目であること、そして女性であることを知り、驚きます。しかし、メイと接するうちに、アイウンは自分が今まで感じたことのない感情を抱いてしまうのを感じ始めます。
本来ならメイに別れを告げるはずだったアイウンですが、次第に彼女に惹かれてしまい、ついにはオーブームのふりをして「愛している」と伝え、恋人のふりをしてしまいます。しかし、嘘から始まった関係が、簡単に続けられるはずもなく…。
制作はGMMTVで、全12話構成です。最近のGMMTVはどんどん新しい作品を発表していて、非常に勢いのあるカンパニーだと感じます。初のGLシリーズ「23.5」はもちろん、現在放送中の「Us the series」も人気がどんどん高まっています。さらに、子会社が制作した「Affair the series」も放送終了後しばらく経ちますが、YouTubeの再生回数は今も伸び続けています。
本作「Pluto」は、妹の恋人を好きになってしまうという独特な設定と、盲目の恋人役を見事に演じ上げたフィルムの演技力が光る作品です。
元々、NamtanとFilmは実力のある人気女優としてGMMTVから様々な作品に出演しており、共演経験もありましたが、本作は初のGLドラマでの共演という点で放送前から注目されていました。演技力の高い二人の息の合った演技で、非常にドラマとして質の高い仕上がりになっており、一話一話がとても見応えがあります。
キャスト
Ai-oon | Ob-oom 演:Namtan(ナムターン)
名前:Tipnaree Weerawatnodom
年齢:28歳(1996年7月1日)
「Pluto」以外の代表作には、「Friend Zone」シリーズ(2018・2020) のブーム役、「Who Are You」(2020) の双子ミーン&マインド役、「My Dear Donovan」(2022)の主演パン役が挙げられます。
プライベートでは、タイのプロサッカー選手ナルバディン・ウィーラワットノドムの妹です。
May 演:Film(フィルム)
名前:Rachanun Mahawan
年齢:24歳(2000年7月14日)
代表作には、「2gether The Series」(2020) のアーン役、「Home School」(2023)、「My Precious」(2023) などがあり、演技力を高く評価されています。
私生活では、トンブリー・キングモンクット工科大学(KMUTT) の建築デザイン学部 に進学し、2023年に医療科学メディア技術学士号 を取得して卒業しました。
視聴方法
YouTubeで配信されています。
なんと現在VPN不要で視聴できます!!それに加え、YouTube公式の日本語訳もあります!!
タイGL・BLドラマシリーズは日本語は自動翻訳しかないことも多く、不自然な日本語なこともあるので、公式の日本語字幕があるのはとても嬉しいです!!
下記の手順で日本語に変更できます。

➀まず右下の設定ボタンをクリック

➁下の方に「日本語」があります
まとめ
「Pluto」は、GLジャンルとしてはタイのドラマ業界でも新しい試みの一つであり、話題性の高い作品でした。特に、主演のナムターンが双子役を演じたことで、彼女の演技力に改めて注目が集まりました。また、視覚障がいを持つキャラクターであるメイをフィルムが演じ、その繊細な演技も評価されています。
本作は、GMMTV作品の中では比較的小規模なプロジェクトではあるものの、GL作品としての需要の高さを証明しました。国際的な視聴者からも関心を集め、特に東南アジア圏や日本のGLファンの間で話題になりました。
これからも、タイドラマ界でGL作品が増えていくのか、今後の展開にも期待したいですね!