タイGLドラマのキャラたち、もしMBTI診断したら…?
Freen & BeckyをはじめとしたGLドラマの人気キャラクターたち。もし彼女たちがMBTI性格診断を受けたら、一体どんなタイプになるのでしょうか?
作品の中では見えにくい一面や、ファンとして「なんとなく感じていた個性」が、MBTIの視点から考察するとよりくっきりと浮かび上がってくるかもしれません。
この記事では、代表的なGLドラマのキャラたちをMBTIタイプ別に分類し、その性格や行動、恋愛傾向を心理学的に読み解いていきます。
推しキャラの新たな一面に出会えるかも…?あなた自身のMBTIと照らし合わせながら楽しんでみてください!
MBTIって何?
MBTIとは?簡単に解説
MBTI(エムビーティーアイ)とは、「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」の略で、人の性格を16タイプに分類する性格診断のことです。心理学者カール・ユングの理論をもとに開発されたもので、現在では自己理解・キャリア診断・人間関係の改善など、さまざまな場面で活用されています。
MBTIは以下の4つの指標で構成され、それぞれ2つの傾向に分かれます。
- 外向型(E)or 内向型(I)
- 感覚型(S)or 直観型(N)
- 思考型(T)or 感情型(F)
- 判断型(J)or 知覚型(P)
これらの組み合わせで、たとえば「ISFP」や「ENTJ」といった16種類の性格タイプが導き出されます。
それぞれのタイプの特徴は以下の図で紹介していますので、ぜひご自身のタイプと照らし合わせながら読んでみてください!
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16タイプの一覧

「GAP the series」サム(INTJ)×モン(ENFP)――正反対だからこそ惹かれ合う、理想の補完カップル
サム(INTJ):感情を内に秘める孤高の戦略家
INTJは「建築家型」とも呼ばれ、常に未来を見据え、論理的に物事を組み立てていく思考タイプです。
サムもまた、幼い頃から祖母の指示通りに生き、自分の感情を抑えて“優秀な孫娘”としてふるまってきました。
彼女の人生は常に計画され、自由とは程遠いものでした。唯一の理解者だった姉・ソン(Son)の死も、サムにとって大きなトラウマとなり、「大切な人は失うもの」「感情に従っても傷つくだけ」という価値観をさらに強化させてしまいます。
そのため、彼女は他人と距離を取り、感情を見せることを避けるようになります。ほんの一部の親しい友人(ジムやティー)だけが知る、サムのお茶目で素直な一面は、外からはなかなか想像できないINTJらしい「二面性」とも言えるでしょう。
モン(ENFP):まっすぐな憧れが心を動かす
一方でENFPのモンは、情熱的で好奇心旺盛。人とのつながりや「好き」の気持ちをエネルギー源にして生きるタイプです。
サムに強い憧れを抱き、その気持ちを隠すことなく、まっすぐに行動に移していく姿は、まさにENFPの魅力が詰まったキャラクター。
しかもモンはただの“情熱家”ではなく、相手の心を感じ取りながら距離を詰めていく**柔らかさと繊細さも持っており、**INTJであるサムの“硬い殻”を優しくノックする存在でもあります。
ENFPにとって、INTJは時に「何を考えているかわからない存在」ですが、サムの中にある不器用な優しさや真面目すぎるほどの愛情に気づいたモンは、その気持ちに全力で応えようとします。
MBTI的に見る「補完性」:磁石のような引力の正体
INTJとENFPの関係は、「外向(E)× 内向(I)」「直感(N)× 直感(N)」「思考(T)× 感情(F)」「計画(J)× 柔軟(P)」という、ほぼすべての軸で真逆に位置する関係です。
しかし、逆だからこそ惹かれ合い、「自分にない視点を与えてくれる存在」として尊重し合える可能性を持っています。
- サムにとってのモンは、自分の知らない「自由」「自発性」「感情のままに動く勇気」を体現する存在。
- モンにとってのサムは、「ブレない信念」「安心感」「守ってくれる強さ」を持つ理想のロールモデル。
この相互補完関係は、「主張」と「受容」が絶妙にバランスを取り合っており、MBTI的にも「成長し合える最高の関係性」とされます。
海外人気と日本での受け取られ方の違い
実際、海外のMBTIファンフィクションやファンダムでは、サム×モンのようなINTJ×ENFPカップルは非常に人気があり、
「恋に不器用な知性派と、愛に一直線な感情派のロマンス」として支持を集めています。
一方、日本では「相互理解」や「気持ちを言葉にする対話」が重視される文化的背景もあり、感情のすれ違いが目立つサム×モンのような関係は、ややマイナーに感じられるかもしれません。
それでも、だからこそ――わかり合いにくい2人が、ゆっくり心を近づけていく姿にドラマの美しさが宿るのです。
「Us the series」パン(ISTJ)×ドクラ(ENFP)――”ないものに惹かれる”補完カップル
Pam:典型的なISTJ
実直で現実的、過去の出来事を強く記憶に残し、それをもとに「責任」や「正義」を重んじて行動するタイプです。歯学部での勉強に真剣に取り組み、大学のクリニックでもしっかりと業務をこなす姿は、まさにISTJらしい誠実さと堅実さの現れ。そして何より、両親を失った過去への深い執着と、それに対する明確な復讐心も、ISTJが持つ「記憶と義務」に強く根ざしています。
Dokrak:芸術家肌のENFP
自由を愛し、自分の価値観で生きることを最も大切にする性格です。音楽や芸術に関心があり、カフェやバーでのびのびと働きながら自分を表現しているDokrakは、まさにENFPの「クリエイティブで情熱的」な面がよく現れています。親からの強制的な道に反発して、自分らしい生き方を選ぶ姿は、ENFPが持つ「自分の心に忠実でいたい」という信念に通じます。
「ないものに惹かれる」補完関係
この二人が惹かれ合う理由は、「ないものに惹かれる」補完関係にあります。
PamにとってDokrakは、自分にはない「自由な発想」や「感情を素直に表現する」生き方を体現する存在であり、時に混乱しながらもその明るさに救われていきます。
逆にDokrakにとってPamは、今まで向き合ってこなかった「責任」や「信念を貫く覚悟」を持った存在であり、その凛とした姿に心が動かされるのです。
しかしMBTI的にはこの組み合わせ、ぶつかることも非常に多いです。
Pamは「計画通りであること」「約束を守ること」「嘘をつかないこと」を重視しますが、Dokrakは時に流されやすく、思いのまま行動してしまう傾向があります。
またPamは過去に囚われがち、Dokrakは未来を見て生きている、という方向性の違いもあり、信頼や理解を築くには時間が必要。
それでも「Us the series」で描かれる2人の距離感や葛藤は、MBTI的にも「異なる価値観を持つ2人がどうやって歩み寄っていくか」という意味で非常にリアルで、だからこそ多くのファンから指示されているのかもしれません。
PamがDokrakへの想いに気づく過程は、両親への復讐に関するNeneとの約束に囚われて動けなかったISTJがENFPの「感情」に揺さぶられ、自分の心に向き合い始める過程。
そしてDokrakがPamを思い、真剣に関係と向き合う姿は、自由を追い求めてきたENFPが「大切な人のために責任を持つこと」を学ぶ成長の物語です。
「Affair the series」シアンプレン(ENFP)× ワン(INFJ)――言葉にできない感情を探して
シアンプレン:情熱的で自由なENFP
クリエイティブな感性に優れており、ギター演奏や作詞作曲が得意な彼女は、まさにENFPの「表現することに生きる」エネルギーを持っています。彼女の一見陽気な態度の裏には、家庭の崩壊や父親の死という深い傷があり、誰にも頼らずに生きようとする姿勢には、ENFP特有の「人を巻き込まず、自分でどうにかしたい」という独立心がにじみます。
また、ワンに対する想いに気づきながらも、彼女の幸せを願って距離を置くという行動には、ENFPらしい「自分よりも相手を優先する愛し方」が現れています。自分の感情を明るさやおせっかいに隠してしまうその姿は、見ている側の心をぎゅっと掴みます。
ワン:穏やかで内向的なINFJ
人の感情に敏感で、他人の気持ちを優しく汲み取る力があります。幼い頃にプレンとの約束を胸に医師の道を志し、今もその約束を忘れずにいるワンの姿は、INFJが持つ「理想と忠誠心」に基づいた人生観そのものです。INFJは自分の本音をなかなか表に出さず、特に「過去に傷ついた相手」には感情を向けることを極端に慎重にします。
毎朝4時に目覚めてしまうという描写からもわかるように、ワンは感情の記憶を非常に強く保持し続けるタイプです。プレンとの過去が今の自分に深く影響を及ぼしていることに、本人も気づいているけれど、感情に踏み込むことが怖くてそれを抑えている――これはまさにINFJ的な「心の奥にある、整理しきれない感情」の姿です。
ENFP × INFJ:MBTI的には「心の深い場所でつながる」関係
ENFPとINFJは、お互いに「理解されにくい性格」という共通点を持っています。
ENFPは一見明るくて気さくに見えるものの、実は内面では感情の波が大きく、深い哲学的な問いを抱えているタイプ。INFJは、他人のことばかりを優先してしまうため、自分の感情や望みを押し殺してしまう傾向があります。
この二人が惹かれ合うのは、「言葉にしなくても、お互いの奥底の孤独や痛みに気づける」からです。
プレンは、ワンが自分を待ち続けていたことに罪悪感を抱いており、ワンは、プレンの不器用な優しさに気づいていながらも、彼女が戻ってくる保証がないことに傷ついている。どちらも「好き」や「愛してる」を簡単に言える関係ではないからこそ、視線や沈黙に込められた感情の重さがドラマの大きな魅力になっています。
様々な国のファンに人気なカップル
このENFP×INFJの組み合わせは、「ソウルメイトのような感覚」を持つMBTI組み合わせとしても知られており、特にドラマ前半での「友達以上恋人未満」「でも心は深く繋がっている」という微妙な距離感が国を超えて人気です。
また、「Affair the series」が扱う家族・トラウマ・葛藤といったテーマも、MBTI考察と非常に相性が良く、キャラクター分析に深みを与えてくれます。
まとめ
「GAP the series」のサム×モンをはじめ、GLドラマの人気キャラたちをMBTIの視点から見ていくと、性格の違いが恋のきっかけになったり、時には葛藤を生んだりと、より深いキャラ理解に繋がることがわかります。
MBTIはあくまでひとつの「物差し」ですが、そこから見えてくるのは、ただの“萌え”では終わらない、彼女たちのリアルな内面や関係性の化学反応。
今後もこのシリーズでは、「Secret of us」「23.5」など、さまざまなGLドラマのキャラクターをMBTIの観点から分析・考察していきます。
「推し」の新しい一面に出会える、心理学×ドラマのちょっと深掘り企画――どうぞお楽しみに!